2019/06/07
デザイン墓石ドゥオモのコンセプトをあらためて
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火災以前のノートルダム大聖堂
フランス、パリのノートルダム大聖堂が火災というニュースが衝撃的な映像とともに世界を駆け巡ったのは約2ヶ月前の4月15日のことでした。 涙を浮かべながら燃える大聖堂を見守る人々の表情や、マクロン大統領が即座に現場に駆けつけ、再建を誓う…という行動に私達日本人には分からない、フランスの人々のこの聖堂への強い愛情がひしひしと伝わってきました。
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当社のデザイン墓石の中にはヨーロッパの大聖堂をモチーフにしたドゥオモ(イタリア語で大聖堂)があります。大聖堂とはヨーロッパの人にとってどんな存在なのでしょうか?その成り立ちを知っていただくことで、当社墓石のドゥオモのコンセプトをあらためてお伝えできたらと思います。
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ヨーロッパでは町の中心に必ずと言って良いほど教会が建てられています。キリスト教が生活の中心を占めていた当時のヨーロッパでは、町の人々が全員で礼拝できることを理想の大きさとして建てらたそうです。 町の商業が発展するにつれて教会の規模も、町に住む人達から資金や労力の提供を受けて大きくなっていきました。更に、大規模化を可能にする建築技術の進歩もあり、パリのように人口が増えた大都市では、大聖堂が生まれたそうです。
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大聖堂は教会を訪れる人全てに、キリスト教の教えを伝える目的で建てられました。ステンドグラスはまだ文字が読めない人が多かった当時、絵で伝えようという目的で、聖書の場面が光り輝くガラスで表現されることになったそうです。
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厳粛な宗教空間に見える大聖堂ですが、実は祈りの場だけではなかったそうです。ここに来たら知り合いに会えるということで、毎日気軽に立ち寄る人が絶えず、恋人たちの待ち合わせにも使われたり、議論の場、商取引などさえも行われる、賑やかな空間だったそうです。当社デザイン墓石ドゥオモの前でもお参りの方が明るく集う墓所になってもらいたい…と願います。
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今、フランスでは焼けたノートルダム大聖堂を現在の最新技術を使ってアップグレードしていくのか、それとも火災前の状態に戻すべきか、再建方法をめぐって議論が沸き起こっているそうです。この記事では天井が全てステンドグラスという案も飛び出しているとのことですが、引き続き注目していきたいと思います。 参考書籍「大聖堂物語」(河出書房新社)
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