2018/01/26
コンセプトを検証する
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急ごしらえの洋型墓石のダミー
想定だけでは新しいお墓は出来ない
こんにちは。引き続き新型墓石開発について書いてまいります。前回で掲載しました新型墓石の提案は、昔は、水を利用した水時計があったように、水の動きでお参りの時間を感じさせる機能ができたらという提案で、8月の弊社部長会議でプレゼンされました。当事業部としてはかなり受けるのではないかと期待した瞬間でした。が、社内会議での評価は散々でした。「普通の人が、お墓参りでスリンに水をかける?」「台に水が残っていると汚れるよね?」「え、この位置に彫刻があるの?」確かに、あくまで図面とCGでデザインしたもので、そもそも、ごく一般的なお墓参りでは、お水をどう捧げているのか…を検証はしていませんでした。水の流れ方は図面上では大丈夫と思っていましたが、水を捧げることについては無意識の行為なので深く考えていませんでした。石のお墓で検証するのがベストなのですが、当事業部は目黒の本社ビルの中です。2018年1月の販売開始に向けて時間的に猶予はありません。であれば、原寸に近い洋型墓石のモデルを作るしかない! ということで急遽、発泡スチロールのパネルでモデルを製作しました。最初の要望出しの時とはうって変わり、プレゼンではお墓の実情を知る現場ならではの反対意見が続出で、一瞬、何!?と頭に血が上りかけました。しかし、こういう意見をたくさんもらい、それを一つ一つ解消していきながら、お墓としての完成度が上がっていくのだと思います。 -
実験開始!
お墓に水をかけるって?
和型墓石だと、何となく水の捧げ方も想像が出来ますが、洋型墓石だと、お参りする人はどういう風にお水をかけていくのでしょう。 検証動画はこちらです。https://youtu.be/Uv1J803ve_I -
竿石の形状検証
水は洋型墓石をどう伝わり落ちる?
水は洋型墓石の斜めの面に対して、水が引っ掛かるようにして落ちることが分かりました。竿にかからずにスリン部分に落ちた水が、飛び散っている様子も分かりました。 -
隅のほうにも水をかけるようです
人はどう水をかけていく?
その次に、人はどのように水を捧げるのか検証しました。ここでは、竿の天端を、まずは真ん中から、その後柄杓を左右に振りながら水を捧げているようです。まんべんなくかけてあげたい、という気持ちからでしょうか。こうしてデザイン案を練り直して、ようやく「光珠」は試作品加工に入ることになります。
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