企業理念

トップメッセージ

代表取締役社長 吉田光

皆さんは、「経済成長=幸せ」だとお考えになりますか?
これからの時代、いままでのように経済成長を追い求めるだけで、
私たちは本当に幸せになれるのでしょうか?
格差社会、長時間労働、物質的には豊かでも精神的には満たされない暮らし、
経済成長だけでは解決できない難問が、社会には山積しています。
※著書What’s the Economy for , anyway? 訳引用

今からちょうど50年前、凶弾に倒れたロバート・ケネディ上院議員が、
1968年3月18日カンザス大学にて講演した内容を抜粋して紹介します。

「私たちはもう長いこと、個人としての成長やコミュニティの価値よりも、
ただモノをため込むことの方を優先してきたように思えます。
わが国のGNPは、今や年間8000億ドルを超えています。
しかしこのGNPの額には、大気汚染を引き起こす費用、自動車事故の費用、
犯罪が増えて収容する刑務所の建設費、森林伐採する費用、戦争に使う爆弾の
費用それらすべてGNPに含まれます。一方でGNPは、子どもたちと楽しく遊ぶことや美しい詩を作ること、夫婦の絆を深めることなどには関係ありません。
GNPは人々の叡智、高潔さ、勇気、思いやりなどを測ることはできません。
要するに、生きることを価値あるものにしてくれるものは何も測れないということです。GNPはこの国の国民で良かったと胸を張れるようなことは何も
語ってくれません」(2017年米国GDPは、19兆3900億ドル)

弊社は「石」という素材に携わり続け今年で111年の歴史を持つ会社です。
お墓には、永続性のある石材が昔からよく使われてきました。
お墓詣りを国民の70%がすると言われるほど先祖を敬う文化が根付いています。

そのお墓が、昨今人口動態の変化や承継者問題による風潮で、「墓じまい」「墓離れ」のような形で廃れていくことも少なくなく、とても無惨に感じています。

お墓はなぜ建てるのでしょうか?
お墓は必要なものではないのでしょうか?

太古の昔、「ネアンデルタール人が死者に花をたむけた」のをルーツに、
人類が先祖を敬い、大切な故人を偲ぶ場所、語りかけることのできる佇まいのある場所。それがお墓です。

故人を思い出し、いつまでもいつまでも追想することが供養です。
お墓は、遺された人の心の拠り所でもあるのです。

お墓を綺麗に洗うと心も清々しい気持ちになりますよね。
お墓と向き合える人は、自分とも向き合える余裕がある人。
心の安らぎや精神的な充足感を求めて。

弊社は、人々にとってかけがえのない大切なモノを提供する会社として、
社員一同誇りを持って働いていきたいと思います。

2018年4月1日

代表取締役社長
吉田 光